先日、本屋を歩いていたら偶然「キレる私をやめたい」という本が目に留まり、気になったので買って読んでみました。
この本を買った理由は、かつて私が夫の「キレる」という事にものすごい悩まされていて、何故彼は「キレる」のか、という事についてあれこれ調べたりした過去があったからです。
当時、「キレる」ことに関する本を読んだりしてのですが、その本はどれもこれも専門家の立場から書かれたものでした。確かに、専門家が書いているので、まあその通りなのですが、で、結局どうすれば?という彼がキレなくなる明解答は見つけられませんでした。(だから結局、わたしは離婚しました)
それに対して、「キレる私をやめたい」この本は、キレていた当事者が書いた本だったところが非常に私としては興味深かったです。
作者は、キレている自分を変えたい。でもどうやったら?と色々紆余曲折がありながら、最終的にゲシュタルトセラピーなるものを試していて、そのことについて色々と書かれています。
今までにゲシュタルト崩壊という言葉は知っていました。例えば「製」という字をずっと見ていると、あれ?この漢字ってこんな漢字だったっけ?みたいな事です。
全体性をもったまとまりのある構造 (Gestalt, 形態) から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象の事をいうのだそうです。
一方ゲシュタルトセラピーというのは、未完結な問題や悩みに対して、再体験を通しての「今ここ」での「気づき」を得る心理療法だそうです。この本においても、「今ここにいる」ことに注意を払う・・・みたいな事が書かれていました。
「今ここ」で、現在でも未完結になっている問題やトラウマを再体験し、気づきを得てその情報を行動のコントロールに利用する・・・みたいな感じでしょうか。
結局作者は、だんだんキレなくなっていったようです。
自分がキレてしまう、相手がキレてしまう・・・ことでお悩みの方には非常に参考になると思います。
ですが、一番これを読んで感じたのは、やはり自分が変わりたいと思わない限り人は変わらないという事です。
私の夫は、「お前が俺をキレさせる」というのが常套句でした。キレることを人のせいにしている限りは、何も変わらないのです。
パートナーにキレるのを辞めさせたい・・・と思っている方の難しさはここにあります。
DVにはハネムーン期というのがあります。
暴力を振るったあとに、すごく優しくなる時期があるんです。その時期は本当に優しいので、「彼は自分を愛してくれている」とか、「もとの優しい彼に戻ってくれた」などと思ってしまいます。
でも実際はそうではありません。
このハネムーン期があるせいで、DV被害にあっているにもかかわらず、抜け出せないというケースがあります。
私も心当たりあります。今思えばあれはDV典型のサークルだったと。心当たりがある方は要注意です。
ところで、私が叔母に「離婚すべきかどうか・・・」という事を相談していた時に、私が「でもさ、彼ってすごいう良い所があるんだよね」と言ったら、叔母はズバっと、「誰にでもいい所と悪いところがある。でも彼は悪い所が悪すぎるじゃない。普通乳飲み子抱えた妻を裸足のまま締め出したりしないでしょ」って。
確かに。悪すぎる・・・
そんな当たり前なことさへわからなくなっていた当時の私。
やっぱり突出した問題行動があるのであれば、ハネムーン期なんかに騙されずに、その問題行動にきちんと目を向けた方がいいです。皆さん、彼のそのやさしさは本物ですか?
皆さん、自分を大切にしてくださいね。
私は一時期、精神科に通っていたことがあります。
ある日元旦那に怒鳴られ、そこからショックというか衝撃が強すぎて、2週間全く眠れなくなったんですね。
そうしたら、ある日から突然
・1人で家にいられない
・ソワソワしてじっとしていられない
・子供の迎えに行くことができない
・料理をはじめ、家事ができない
というような症状が現れ始めました。夜も寝てないのに、昼も全く眠くならなくて、「覚醒」状態がずっと続いていたので、今考えればおかしくなって当然でした。数日眠れない段階で医者に睡眠薬をもらうべきでした。
いい加減、日常生活がまわらなくなってきたので、精神科を受診しました。適応障害とか過度のうつ状態とか色々言われ、抗うつ剤をもらいました。その病院では、こういう症状の患者には必ずカウンセリングがセットになっていて、言われるがまま半年くらいカウンセリングを受けていました。
私は、今の現状についてカウンセラーと話をしました。
・私は、彼が会社に行ったあとも、ずっと、彼はなぜあの時どなったのか、どうすれば良かったのか、これからどういう対応をとったら彼は怒らないのか、を一日中考えている
・子供がぐずった時、彼が今いなくてよかったと思う。(子供がぐずると彼の機嫌が悪くなるから)
・私がうっかりコップを落として割ってしまったときなど彼が今いなくてよかったと思う。(彼の機嫌の悪いときは私の失敗についてものすごく怒るから)等々・・・
こういう話を延々としたあと、カウンセラーは私にこう言いました。
「つまりあなたは今、彼の亡霊と暮らしている訳ですね」
確かに。彼がここにいようがいまいが、彼のささやきが聞こえ、彼の行動を予想し、私を苦しめている。
その後、「ではそういう頭の中のモヤモヤを全て穴の中に埋めてしまいましょう」
とカウンセラーに言われ、部屋の中で穴を掘るイメージをして、深い深い穴を掘り、頭に手をやり、頭の中のもやもやを外に出す動作をし、その穴の中に放り込みました。
正直にいって、私にはこの手のカウンセリングは全く効果がありませんでした。
私の頭の中では完全に、この問題に頼する解決法がわかっていたからです。
「彼が変わるか、私が彼の元から離れるか」
このいずれかでしかこの問題は解決しないのです。穴を掘ってうめても・・・
でもこの解決法がいかに困難な事であるかということを同時に悟りきっていたので、打破できない現実にただただ悩み続けてしまったのです。
なので、ついに私は行動を始めまる決意をしました。
彼をDV更生の場へ送り込むこと、そして同時に私は離婚大全集を買って、彼の元から離れる準備を始めました。両方同時に進んでいけば、どっちに転んでもきっと生きて行けるから。
行動に移すにしたがって、私の病状もだんだんと回復にむかい、薬を飲まなくてもよくなってきたのでした。
離婚はもう2年前のこと。私にとって過去の事。
でも辛い記憶はなかなか消えてくれません。
彼が突然怒り出して、部屋中のものを投げつけてきたこと。その時ステンレスのごみ箱が私のスネに当たったこと。
彼がその後、車に乗ってどこかに行き、私は、泣き叫ぶ子どもを寝かしつけ、必死になって部屋を元通りにしたこと。
ゴミ箱が当たってできた「どす黒いあざ」をまるで何もなかったかのように、隠していたこと。
誰にも話さず、ただただ自分だけでどうにかしようとしたこと。
それは、この事実を認めてしまっては、私にとって「一生幸せに暮らしていけると思っていた結婚」が・・・・「私のうまくいくはずの人生」そのものが・・・・大きく否定されることを意味することだったから。
それがとっても恐ろしかったから、全部起きなかったことにしたかった、あのころ。
でも今ならこうすべきだったという事が見えます。
散らかった部屋の写真は記録として残す。アザの写真をとる。医者にいって診断書をとる。散らかった部屋は、彼自身がもとにもどすべき。適切な誰かに(できればDVの専門的な知識をもった人)相談する。できれば彼の元から離れる。
私の人生に起きたことを柔軟にとらえて、きちんと今後の事も考えるべきだった。自分がこどもと一緒に将来にわたって幸せに暮らせるように。
その勇気がなかなかでなかったから、ちょっと時間がかかってしまった。
私と同じような経験をして、私と同じような思いを抱いて、今もなお一歩を踏み出せないでいる方がいたら、ぜひ勇気をだして欲しいです。
今となっては彼の事を、許すも、許さないもないですが、ただ辛い記憶は早く忘れたいですね。(だいぶ薄まってはきましたが)
いい記憶でいっぱい上書きしないと。
こんにちは。
3連休なのに、本当に残念な天気でしたね。
最近お日様拝めてないよな~。いつの間にか寒くなっちゃって、残暑って好きなのに。
葉物もすっかり値上がりしちゃって、冷凍食品のお野菜買い集めています。
皆さんはどんな連休を過ごしましたか?
このブログには、前向きな事しか書かないって決めたけど、今日は若干後ろ向きなブログになります。ごめんなさい・・・。
私が、夫のDVで離婚したことは、このサイトに書いている通りです。夫と離婚したことで、私の人生から「暴力」が無くなったと思っていました。
が、最近うすうす次男(7歳)が非常に暴力的な一面があるところに気づき始めました。はっきり書くとキレ方が普通じゃないです。
原因は様々ですが、たいてい「自分の思い通りにならなかった」事が引き金となります。「悔しさ」みたいなものです。
まわりの同じ位の年齢のお友達を観察していると、たいてい悔しがっても「泣く」とか、「地団太踏む」とかその程度のものですが、次男の場合「悔しさ」が「怒り」となり「周りへの攻撃」と変化していきます。「悔しい」感情は普通のものなので、いいですがそれが最終的に「周りへの攻撃」となるのが非常に問題です。
たいていは、なんの関係もない(客観的には関係ないですが、次男にとっては「誰かのせい」なのです)長男か私に向けられます。だいたい大泣きしながら、「たたく・蹴る」という事をはじめ、そこまで行きつかないと感情がおさまりません。
これまで何度もいかに暴力がいけないことかを言い聞かせてきましたが、なんの効果もありません。その「怒り」の瞬間になればそんな常識的なことは、どこかへ吹き飛びます。
様々な本も読んで試してみましたが、効果はありません。
ここが私の非常に切ないところで、「これは遺伝なのか?」という事です。怒り方があまりにも似ているからです。長男は私に「○○はなんであんなに怒るんだろうね?」と言いますが、それはずっと私が元夫に対して抱いていた疑問です。
先日、公衆の面前で、あまりにも酷い爆発のさせ方をしたので、いい加減私も疲れ果て、涙があふれ出ました。こんなに頑張っているのに、、なぜこんな思いを。離婚したのに、暴力から離れられない・・。
次男とじっくりと話をして、「悔しい」という気持ちはあってもいいけれど、それで「怒りを爆発させて、周りの人を傷つけてはいけない」と。
といっても具体的な解決策を示さなければ、また同じことになると思い、気持ちが爆発しそうになったら、その場から離れて、ママに抱き着いて思いっきり泣く、それでもダメなら抱き着きながら思いっきり地団駄。
彼の場合、体で何かを表現しないとダメみたいなので、地団駄を入れてみました。笑
彼をどうにかできるのは、私しかいないので、気合入れて頑張ります。あんな男にしないように。たとえ遺伝であっても、伝えて伝えて。彼にもわかる日がくるはず。
皆さんも明るく、楽しく良い連休を!
元旦那がDV加害者更正プログラムに通っていたときに、コミュニケーションの仕方について学んだと言っていました。
アイメッセージというものなのですが、自分の気持ちを伝えるというコミュニケーションの方法です。
例えば、旦那さんが、今日は夕飯はいらない、と突然言ってきたとき。
「何であんたは毎回そうなのよ。前もってわかってるときはちゃんと言ってよ。だからあんたはダメなのよ」位なことは言ってやりたくなりますが、そこをぐっと堪えて
「せっかく色々考えて料理を作っているのに、突然いらないと言われると、私はとても悲しい」
という風に伝えます。
つまり主語を「あなたは・・」ではなく「私は」に変えることで、相手に文句を言うというコミュニケーション方法から「私はこのように考えている」ということを伝えるコミュニケーションに変化させます。
そうすると相手に与える印象ががらりと変わるわけです。
「あんたはダメ」から「私は悲しい」に変わるわけですから。
「あんたはダメ」というコミュニケーションからは喧嘩が勃発する可能性がありますが、「私は悲しい」と気持ちを打ち明けられると相手も「そうかそうか」という具合になるわけです。
これは、夫婦間だけでなく、子供との会話にも使えます。頭ごなしに子供を叱りたくなる事件は日常的に勃発しますが、ぐっとこらえて、「ママは、あなたがそういう事をすると・・・という気持ちになる」という風に伝えてみて下さい。多少、子供の受け止め方に変化が現れると思います。
いずれにしろ、「怒り」というのは、体力と精神力を消耗させますからね。なるべくそうならないように回避をするコミュニケーション力を日頃からつけておくと色々な場面で役にたつと思います。
配偶者などから殴るなどの暴力を受けるDV=ドメスティック・バイオレンスについて埼玉県が調査を行ったところ、被害を受けた経験があると答えた人は・・・なんと5人に1人だったというニュースを耳にしました。
多いですよね。その中で命の危険を感じた方というのもかなりな確率でいらっしゃいました。
でもそのほとんどの方が誰にも相談していないのだそうです。
私も経験者なので、わかりますが、確かに相談しにくいです。
でも私からのアドバイスをさせていただくとすれば、やはり相談した方がよいです。
友達とかに相談しても仕方がないです。専門家に相談するべきです。
今は、市町村でもそういう事に力を入れていて 「市報」などを読んでいてもDVホットライン
のようなものが出てきます。図書館のトイレなどにもよく電話番号の書いたシールが貼ってあったりします。
私が声を大にして言いたいのは、DVは夫婦げんかの延長ではありません。
犯罪行為です。どうか夫婦喧嘩として考えないでください。
また、昔学校の先生が殴ってくれてそのおかげで更生できた、
などといった暴力が美談になって話されることがありますが、「良い暴力」と「悪い暴力」などというものはありません。暴力は全て悪いです。世界的にそれが常識です。
とりあえず、DVを受けている方はとにかく専門家に相談をして下さい。相談をしたうえで
自分がどう行動するべきか考えてみてください。
DV加害者プログラムに夫が通っていた時、ファシリエーターの方から言われた事として、
このプログラムに通っているかなりの割合の人が「暴力は振るわない 奥さんに指一本触れない」との事でした。
「DV加害者プログラムなのになぜ???」
と思いましたが、つまり、ほとんどの人は精神的虐待に苦しんでいるという事なのです。モラルハラスメント被害です。
DVとモラハラは違うのか?
DVは一般的に家庭内で起きている暴力という意味ですので、DVの中には肉体的な暴力と、モラハラという精神的な暴力があるという事です。つまりDVの中にモラハラも含まれるという事です。
精神構造は一緒ですよね。相手への「支配」と「コントロール」です。
ファシリエーターの方いわく、むしろ暴力を振るうような人の方が止めやすい(更生しやすい)と言っていました。
精神的虐待の方が更生しにくいと言っていました。確かに何となく理解できます。
モラハラは暴力を伴いません。ではどうやって妻を追いつめるのでしょう。
夫がとる行動は「俺は怒っている」という 態度です。
「態度」は証拠にならないので厄介です。
常に不機嫌、無視をする、食事を一緒にとらない、家事の不出来を次々に指摘する、わざと大きな音を たててドアを閉めたり、わざとため息をついたりする。
私の夫の常套句は「お前が俺を切れさせる」でした。夫は怒らせてしまったという罪悪感を私に植えつけます。
私は家庭の平和を保つために何とか機嫌をとろうとしたり、話し合いを求めたりしますが 、まともな話し合いなどできません。
私はそうならないように日頃から夫の顔色を 伺い、「彼の機嫌」を常にうかがうくせがつきます。それが手口です。
この結婚生活何か変・・・よくわからないけど何かがおかしい・・・と思ったらモラハラを疑ってみてください。モラハラは自分が被害にあっていることに気づきにくいので要注意です。
自分が変われば旦那が変わる?
「自分が変われば相手が変わる」って聞いたことがありませんか?
相手を変えたければ自分をまず変えること。って本当なのでしょうか。
私は、うまくいかない結婚生活に、そんな事もあるのかも~と真剣に信じていて、自分の行動を見直したりしてみました。わかりやすいのは、感謝の言葉をいちいち口に出して言ってみるとか、、家事をとにかく完璧にやるとか。
でも・・・私一人が変わっていき、旦那は変わりませんでした。
私が下手に出ればでるほど、つけあがってな~い??という感じでした。
夫との関係がうまくいかなかったのは、コミュニケーションの問題とかではなく、彼自身の問題だったんですよ。特にDVとかモラハラ旦那を変えようとして、自分だけが努力しても何にもなりません。
問題があるのは、あなたではなくて彼だからです。彼が自分の問題に気づかない限り、彼が変わることはありません。あなたには彼を変えることはできません。
DV加害者プログラムのファシリエイターの方が良く言っていましたが、問題があるのはあなたでは無くて彼。
つまり大事な事は、あなた自身がそれに気づくこと。そうしないと自分が変われば・・とか無駄な努力をする事になってしまうのです。
私が友人の話を聞いていると、どう考えてもあなたの旦那はモラハラでしょ。って思うのに
全くそれに気づいてなくて、自分の努力でどうにかなると勘違いしている人がいます。その結婚、続けていて意味あるのかな?という位おかしいのに、本人は気づいていないんです。
以前の私もそうだったという事ですが・・・。渦中にいると何だかわからなくなります。
ですから、なんかこの夫婦関係おかしいと思う方は、一度この点について考えてみてください。