久しぶりに泣いちゃった本。
今年のお盆に新幹線まで時間があったので、東京駅の本屋さんで何となく買った本。
新幹線の中でボロボロ泣いてしまった。
西原さんがいまだに当時の結婚生活の事を考えると辛くなるというくだりがありましたが、やはり心の傷ってずっと刻まれていて、何かっていう時に、時々じくじくとくるときがあるんだな、って思いました。何年たっても。
今、DVに苦しんでいるかた、ぜひこの本を手に取って読んでほしいと思います。
こんな事が書いてあります。
「今、理不尽な暴力に立ちすくんで、身動きができなくなっている人はもう分からなくなっているんです。だからそうなる前に、逃げていいんだという知識を先に入れておくしかないんです。
私は逃げ遅れてしまったから。心が壊れてしまう前に、前もって、どうか知っておいてください。
逃げてください。
全部うっちゃって後先考えなくていいから。暴力から逃げるってそのくらい大切なこと。」
私もそう思います。
心が壊れてしまうと逃げられないんですよ。だから一刻も早く手を打つ必要がある。とにかく離れる、という事だと思います。離れると、どれだけ自分が傷ついていたのか、異常な環境に身を置いていたのか、ということがよくわかると思います。
だから。正常な判断がつく前にぜひそこから離れて欲しいと思います。
この本の中で、西原さんが元夫の事の「よい面」についても書かれていて、それと対照的に真逆な面のある元夫についても書いていて、私はそこが実は一番切なく感じたんですね。
「とても良いところ」もあるのに、その人が時として自分をいじめてくる・・・
それが、暴力から逃げられない、正常な判断を狂わす一つの理由だと思うんですよね。
でも暴力はダメなんです。他がどんなに良くても、暴力はアウトです。